「健康診断、3年行ってないんですよね」——そう話していた50代の男性が、ある日突然、倒れました。脳梗塞。血圧もコレステロールも異常値だったのに、本人はまったく自覚していなかったのです。搬送後の治療費は、入院とリハビリで160万円超。仕事も半年休職。家計は一気に傾きました。
厚生労働省の統計では、日本人の死因の上位は「がん」「心疾患」「脳血管疾患」。これらの病気は、発症前に兆候が現れることが多く、定期的な健診で見つかる可能性が高いと報告されています。にもかかわらず、国民の約3割は健康診断を受けていません(国民健康・栄養調査)。これは、経済的にも命に関わる“見えないリスク”です。
健診を受けるには、時間と1〜2万円の出費が必要です。しかし受けなかった場合、治療費だけで数十倍、場合によっては仕事を失うことで“年収分”を失います。しかも、病気の発見が遅れると医療費が跳ね上がるだけでなく、生命保険や就労支援の条件にも影響することがあります。
さらに怖いのは、本人だけでなく家族の生活にまで波及することです。たとえば、がんや脳卒中の在宅介護が始まれば、配偶者や子が介護離職を余儀なくされるケースも。つまり、健診を怠ることは「自分の命」だけでなく「家族の人生設計」まで狂わせる可能性があるのです。
「忙しい」「面倒くさい」という気持ちは理解できます。ただし、受ける・受けないの判断には、これだけの“経済的インパクト”が潜んでいるという現実を、どうか見逃さないでください。健診は予防のためだけでなく、資産を守る“防衛線”でもあるのです。
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